オーパ!! 世界を釣るシリーズ 第4弾
「KUME ISLAND」
9月の初め頃、事務所協会のI君から「久米島にマグロを釣りに行きませんか。」との誘いがあった。I君といえば、健全な正当派イカ釣り師の私をディープなGTフィッシングという世界に引きずり込んだ男だ。ジギングで200mの海底からマグロを上げてくるような釣りはご免被りたいが、トップでマグロが釣れると言うことで彼の誘いに乗ってしまった。
今回のメンバーは巨体を活かしたパワーファイターの「ジャイアン」ことS氏、決してあきらめないど根性の持ち主「のび太」ことI君、そして久米島初めての中年「イカオヤジ」の3人だ。この3人で沖縄県は久米島へ11月23日から26日まで3泊4日の遠征に出かけ、3日間のフィッシングバトルが繰り広げられた。誰の目にも3位は容易に予想できたと思われたのだが・・・・・・・・・。
久米島は沖縄本島の西約100キロの海上にある人口10000人弱の島だ。10数基のパヤオが島廻りに設置されていて、全て遊漁船に開放されている。このパヤオまわりのマグロやカツオのフィッシングが有名だ。
羽田を6時半のJALで那覇へ飛び、そこからはバスに翼をつけたくらいのプロペラ機で30分ほど飛ぶ。
慶良間諸島を過ぎると久米島だ。眼下にはての浜を望。
はての浜の廻りはリーフ。ドロップオフにはGTがいそうな雰囲気。
久米島での宿泊は「民宿久米島」。リゾートの雰囲気は無いが、漁港のすぐそばで、エギングするにも好立地でイカオヤジは大喜び。
民宿に着くとすぐタックルの準備をして午後1時過ぎに出港。今回お世話になるのは由奈丸という船。船長のキャプテンナリトは大変気さくないい男だ。船には3人のヘビータックルが並ぶ。全部で200万円以上。
1日目は時間が無いので島廻りでのカンパチ狙いのジギングでバトルが始まった。まずは、のび太が3キロくらいのイソンボを釣る。続いてジャイアンも5キロくらいのイソンボを釣る。しかし、本命ではなく、商品価値も低いのでリリース。当然ポイントも低い。
のび太はその後も何本かイソンボをキャッチ&リリースした後、ミーバイを釣った。こいつは高級魚。民宿で調理してもらうためキープ。これでのび太が一歩リード。イカオヤジはこれまでノーヒット。
続いてジャイアンもミーバイをゲット。のび太のよりちょっと型がいい。のび太に追いつく。イカオヤジは依然とノーヒット。予想通りの展開か。
日も傾き始めた頃、ついにイカオヤジにもヒット!中層でヒットした魚はイソンボかと思われたが、浮いてきた魚は赤い。超高級魚のアカジンだ。浜値でミーバイより5割くらい高いらしい。一気にイカオヤジがトップに躍り出てしまった
イカオヤジのアカジンを最後にこの日は終了した。予想外の展開となったが、運はそうは続かないはずだ。ジャイアントとのび太はそう思った。